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yuuの一人芝居

yuuの一人芝居

喜劇 平成縄文時代 執筆開始

現代風刺劇 喜劇
「デンキガナクナッタラ・・・」 台本執筆

現代の電気文明
枯渇する資源、開発されない代替えのエネルギー
ニューヨークの停電が現在の日本を襲ったら・・
それに備えて月に一週間の電気なしサバイバルが国会で承認された。
原始的生活に今の人間は耐えられるか・・・

社会の小さな核、ある家庭の物語である。

  平成縄文時代


                 吉馴  悠

         登場人物  この稿の後に記す。
         場所    日本国の何処でも可
               例えば倉敷
         時     秋がよろしい。

         情景    物書きの書斎と庭である。
               必要なものは演じる人にお任せする。               

         開幕すると、作家が原稿を書いている。
         庭に犬と猫が二匹のんびりと転寝をしている。作家を源内と呼ぶ、が懸命に鉛
筆を走らせている。時折り宙を見つめたり、飴をしゃぶるように筆記用具を舐
めている。
         源内が原稿用紙を読むとき、三匹が起き上がり聞き入りそれを繰り返すこと。
         犬が五右衛門、猫が三太郎と茶子兵衛である。源内が原稿を大きな声で読み始
         める。

源内   今は昔・・・ガンダラーがまだガンダラーと言われてなくて、ヒマラヤの頂きと垂れ下る空の交わる稜線を見つめて何世紀も何世紀も瞑想に耽りながら、森羅万象を、深遠なる人の生き方を宇宙の中に見いだして、その不思議を神の存在と考え、煩悩を救いし仏を産み人類を救おうとする人達が住んでいた。その頃・・・いいえ・・・そこから何百日も歩いた所、遥か東に東恵比寿と言う國があった。

         源内はガバーと机に臥して書き始める。
         三匹が繰り返す。五右衛門と三太郎、茶子兵衛である。

     今は昔・・・ガンダラーがまだガンダラーと言われてなくて、ヒマラヤの頂きと垂れ下る空の交わる稜線を見つめて何世紀も何世紀も瞑想に耽りながら、森羅万象を、深遠なる人の生き方を宇宙の中に見いだして、その不思議を神の存在と考え、煩悩を救いし仏を産み人類を救おうとする人達が住んでいた。その頃・・・いいえ・・・そこから何百日も歩いた所、遥か東に東恵比寿と言う國があった。
    ニヤーン・・・ワワワンワン・・・ゴロゴロニャーン。

         三匹が歌うように読み終えて語り始める。

五右衛門  なんだい今回は、旦那は何を考えているんだいのだわワン。
三太郎  たぶん、たぶん、僕の僕の思考を深く巡らせて考えてみやすと、たぶん二万年前のことを・・・ニャーン。
茶子兵衛  いいえ、あたいがのほほんと簡単に思う。猫の第六感で考えてみるとですね・・・主人は古代を借りて現在を・・・ですね・・・ええと・・・ゴロゴロ・・・

         五右衛門が続きを言おうとする茶子兵衛の口を塞いで、

五右衛門  現在とはいうと現代の事ですかい。現代のメルヘンをと言うのかい、それを書こうとしていると言うのかい。キャンキキャワン・・・
三太郎  兄さんのその推理乗った!落ちてもいいから乗りやした。近ごろの旦那は何時も夢の中、♪夢のなかへ・・・と言うことは、この現実をどうにかしやて、人間を夢の中へと引き込めやして・・・ニャャーン・・・
茶子兵衛  あんたらは分かっちゃいないわ。最近の主人は何時もいらいら、まるでさかりのついた猫みたい・・・いいえ、ストレス過剰でノイローゼ気味の犬みたい・・・          
五右衛門  何かこのあっしに文句があるのかい・・・ワワワン
三太郎   君、例えそのように思っても言っていい事とニャーン              
茶子兵衛  譬え、暗喩、比喩、言ってみれば軽い冗談ですわ・・だけど・・・主人は・・・そんなこんなあんな時は、主人は途轍もない物語を書くのよね・・・ニャーニャーン・・・

         源内が突然読み始める。

源内  その頃は氷河期で、今の日本より遥かに大きな國であった。海岸線は何十キロも沖で遠く広かった。人間が住んでいたのは、今は過疎と言われる東北一帯、そこにはこの国の文化文明が咲き誇り自然の恵みを心の支えに頂き、人々は平穏無事に幸せな日々を送っていた。

         源内しばし呆然としていたが書き始める。
         三匹が繰り返す。
その頃は氷河期で、今の日本より遥かに大きな國であった。海岸線は何十キロも沖で遠く広かったた。人間が住んでいたのは、今は過疎と言われる東北一帯、そこにはこの国の文化文明が咲き自然の恵みを心の支えに頂き、人々は平穏無事に幸せな日々を送っていた。
    ニヤーン・・・ワワワンワン・・・ゴロゴロニャーン。

茶子兵衛  ごらん、主人は今日は頭も身体も冴えてますわよんニャーン・・・
五右衛門  何か途轍もない事を・・・ワン。
三太郎  もしかして、ひょつとして人間が僕らの領域を侵そうとしているのではないのでやしょうかニニニャン・・・
五右衛門  それではワワワン
茶子兵衛  へえ、そうするとニャーン・・・
三太郎  言ってみたまででやすょ。でやすよニニャーン。

         源内突然原稿を読み始じめる。

源内  穏やかな荘厳に厳粛な朝焼けを膝を折り両の手を組み頭上で拝みながら迎え・・・取り巻く自然の総てに感謝の心を宿し



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